書評

【マネーリテラシー入門書】お金の教科書!『難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!』【書評】

こんにちは!ばっさー(@basa_228)と申します。

今回は山崎元さんの著書、『難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!』について、読んだ感想と僕なりの考えをお伝えします。簡単に説明すると、以下の内容になっています。

  • 現金預金・国債(低リスクな金融資産運用)
  • 投資信託(預金や国債よりはリスクのある金融資産運用)
  • 投資信託の特徴
  • 投資信託を始める際にオススメの本(ばっさー的補足参照)
  • 『難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!』のいいところ

では内容をどうぞ!

難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!はどんな本?

本書、『難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!』には、大きく分けて『投資』と『お金の制度』の2分野について書かれています。

他の投資本とは違う点が2点あります。

まず1つは生命保険や「賃貸・持ち家論争」、年金についてです。基本的なお金の制度に関して平易な言葉で書かれているので、投資は怖いな・・・。と思っている方でも、生活費の見直しによってお金を増やす第一歩が踏み出せると思います。

2つ目に、なぜインデックス型の投資信託なのかを他の金融資産と比較し、また現金預金で持っていることもリスクであることに触れております。

ちなみに私が初めて読んだ本は『はじめての人のための3000円投資生活』でした。

私は結構アホなので、「まあ月3000円からだったらとりあえず投資してみるか!wなくなったらそれまでやな!w」くらいの気持ちではじめました。でも普通の金銭感覚をお持ちの人だったら、数千円でもなくなるのは嫌だと思います。

そんな中、本書では、投資信託よりもリスクの低い金融資産や、リスクに合わせて金融資産を選ぶ方法に触れてくれたり、これは触れたらダメ!という商品も紹介してくれます。その中で投資信託の優位性を説明してくれるので、ほかの本よりは安心できるかなと個人的には感じました。

ただし裏を返せば、投資信託について知っている人であれば、投資本としての効用は薄いかもしれません。

ここからは山崎さんの主張に合わせて、私なりの考え方なども交えて本書を解説していきます。

老後2000万円問題を考える

さて、老後2000万円問題が話題になってだいぶ時が経とうとしています。

将来2000万円の赤字?どうしよう!

と資産運用について考えた人も多いかと思います。

では実際に自分はいくら貯めなくてはいけないかを考えたことはありますか?ちなみに僕はないです。あればあるだけええやん。

そんな私もこの考え方はすごく参考になりましたので共有したいと思います。

実際老後にいくら必要かを考えるには、まず60歳からどのくらい生きるかを考える

例えば、定年が65歳で、35年間生きると考えましょう。

最近話題の書、LIFE SHIFTでは100年生きるとか言われてますのでね。支給年齢も70歳近くになりそうだけど。どうなっちゃうのという疑問にも後々お答えしていきます。

月1万円×12か月×35年 = 420万円

つまり、420万円の貯蓄があれば、年金+1万円の生活が可能ということですね。

それでは実際に年金がもらえる額がどのくらいかを厚生労働省のページから引っ張ってみました。

  • ○厚生年金保険(第1号)受給権者の平均年金月額は、平成 30 年度末現在で、老齢年金は 14 万4千円となっている。
  • 国民年金受給者の老齢年金の平均年金月額は、平成 30 年度末現在で5万6千円、平成 30 年度新規裁定者で5万4千円となっている。また、基礎のみ共済なし・旧国年の受給者の老齢年金の平均年金月額は、平成 30 年度末現在で5万1千円となっている。

引用:厚生労働省 厚生年金保険・国民年金事業の概況

ザックリ月20万円ですね。

そして繰り返しですが、65歳から100歳まで35年間年金暮らしと仮定し、年金の月20万円にプラスで月1万円を使いたいと考えると、420万円を貯める必要があるということですね。

本書では年金は減るだろうけど最低限の生活はできるだろうとの意見です。逆にいうと、ある程度資産形成しないと最低限の生活しかできないということですね。

政府は少子高齢化が進んでいる日本では、公的年金だけでは足りないと予測しているので、個人に資産運用をすすめているのです。

そこで推進しているのがNISAやiDeCoというお得な制度で、これをしっかり活用することが大事と主張されています。

しかし、いくらお得な制度とはいえ、急に投資って不安ですよね。

そこで、低リスクな金融資産とそのリスクについても解説します。

低リスクな資産運用とは?

本書で紹介されている低リスクな資産運用は下記の2つが紹介されています。

  • 銀行預金
  • 国債

銀行預金

銀行預金も、実は資産運用です。銀行にお金を預けていると利息が付きますよね。雀の涙ほどですけど。

また、リスクももちろんあって、銀行が倒産したときは、ペイオフの制度によって1,000万円までは保障してくれますが、逆にいうと1,000万円を超えた分は保障してくれません。

まあ銀行が倒産することはほとんどないですが、北海道拓殖銀行の例などもございますので・・・・。

あとは現金は、インフレリスクも加味する必要があります。

給料は一緒なのに、物価が上がったら買えるものが減りますから、実質給料が減っているのと一緒ですよね。

国債

国債には主に3種類あります。

  • 固定金利型3年満期
  • 固定金利型5年満期
  • 変動金利型10年満期 

特に山崎さんは「変動金利型10年満期」をオススメしております。

10年満期の製品なのですが、2年目からは過去1年分の金利を払って換金できます。つまり個人向け国債は1年運用すれば元本割れしないということですね。

ここで、固定金利と変動金利についてザックリ確認しておきましょう。

固定金利・・・長期金利(銀行が金利を決めるときに目安にする数字)に関わらず金利が一定。=将来もらえる金額が把握しやすい。

変動金利・・・長期金利に合わせて国際の金利が変動。最低金利(0.05%)は下回らない=景気の上昇局面に合わせて半年に1度金利が上がる。

国債に関して興味の出てきた方は、詳しく財務省のページに記載がありますので参照してください。

個人向け国債窓口トップページ

  1. 固定金利型3年満期
  2. 固定金利型5年満期
  3. 変動金利型10年満期

ちなみに上記の国債窓口のページで受取利子シミュレーションができます。

例えば今(2020・9・6)、個人向け国債の変動金利型10年を100万円分購入すると、いくら利子が受け取れるかを試してみました。

半年で250円ですね。

(100万×0.05%×6/12(か月)=250円)

100万円を国に預けて、半年に1回250円を得られる権利を貰うイメージです。

10年満期で運用しても100万×0.05%X10年=5,000円ですね。

元本割れをほぼしないのでローリスクではありますが、その分もらえる金額は少ないローリターンとなっています。

ほぼと言っているのは、信用リスクがあるからです。

日本という国の信用が終わったときは、国債も終わります。(ざっくり)

まあそんな状況になったら資産運用どころじゃないのでここでは割愛しますけど。

当然ある程度リスクを取らなければ、大きいリターンは得られません。

そこで、山崎さんは、リスクのある資産運用の中でも、リスクの少ない投資信託を推奨しています。

リスクのある資産運用

先ほどまでで、銀行預金や国債を見てみましたが、あんまり将来資産形成できるビジョンは見えないですよね。

では、本著で推奨する投資信託は安全なのか?について解説します。

投資信託は安全なのか?

投資信託と銀行預金・国債の最大の違いは元本割れのリスクです。

投資信託はいわば株式の詰め合わせです。様々な銘柄や国に投資することによって、リスクを分散することができます。ただしあくまで個別株投資よりはリスクを低減しているだけであることは忘れてはいけません。

また、銀行と同じく、倒産のリスクがないわけではないのでその辺は大丈夫なの?という部分もついでに解説します。(山一証券の件とかありますので・・・)

資産自体は信託銀行にあるので証券会社がつぶれても保障されます。

信託銀行が不正をしていない限り、会社の金と客の資産は別管理になっています。

まあ結局のところ、銀行や証券会社の倒産、国債の不良化などは、起きたらおそらく資産運用どころじゃない状勢になっていると思いますので、考えなくていいと思います

インデックスとアクティブ

投資信託には大きく2種類あります。

  1. インデックスファンド 指標に沿って機械的に買うだけ=だから手数料は安い
  2. アクティブファンド プロがいろいろ考えて買う=手数料高い

よく日経平均だとかダウ平均株価とか聞きますよね?

インデックスファンドは、その指標に合わせて価格が変動します。

アクティブファンドは、逆に市場の流れなどを考え、銘柄を入れ替えたりします。

しかし、よく言われていることですが、だいたいのアクティブファンドはインデックスファンドに勝てないといわれています。ですので、最初はインデックスを選びましょう。

もちろん、アクティブ投資も一期間を見れば優秀なものもありますし、一概に否定はできませんが、おそらくこの記事を読んでいる方は初心者の方でしょうし、判断は厳しいと思います。ちなみに私もできません。インデックス神。

ノーロードかつ信託報酬の低いもの

投資信託は毎月積み立てて長期保有が基本ですよね。

なので、投資信託を買うたびに手数料を取られていたら、その分だけ運用実績は悪くなりますよね。

また、年間の保有金額に応じて手数料を払ったり、売却時の手数料など、注意が必要です。

じゃあ結局どんな製品を買えばいいのか?

とりあえずノーロード(購入手数料がかからないもの)でなるべく手数料が安いものを選ぶことだけを頭に叩き込んでください。

注意すべきは、過去の実績で選ばないことです。

過去の実績がいくら良くても、未来の成績が絶対いいとは限りません。

まあ私はほとんどアメリカに投資しているアメリカの犬なのですが(クゥーン

世の中がどうなるかは予想できないので、手数料の安い商品を買うことで、できるだけ負ける確率を減らしていくことが大切です。

参考にあまりならない運用実績も公開中です。

物好きな人はみてくださいね。

ネット証券を使え

ここまで読んだあなた、今から銀行に行こうとしていませんか?

その行動力はすごいですが、絶対に銀行や証券窓口で資産運用しちゃダメです。

ネット証券を利用しましょう。

ネット証券は、店舗を持たず、人員も少ないので固定費が安いため、手数料が安くなっています。

ネット証券は

  • SBI証券
  • マネックス証券
  • 松井証券
  • 楽天証券

このあたりのネット証券がよくオススメされています。

私は楽天証券を活用しています。

月5万までは楽天カードで投資信託が購入できるので、月に楽天ポイントが500ポイント貯まります。それをさらに投資信託の購入に充てることで複利効果を得られますからね。楽天カードの返済に充ててもお得です。

楽天証券の口座開設に関しては下記の記事でまとめているので、参考にしてみてくださいね!


繰り返しますが、銀行や証券会社で投資信託を購入すると手数料が高いです。銀行や証券会社の社員さんの給料はどこからでているかを考えてみましょう。

毎月分配はゴミ

株式を購入すると、配当金が出ますよね。投資信託は株式の詰め合わせですから、当然投資信託にも配当金があります。正確にいえば、投資信託の決算の後に運用成果として受け取れるお金です。その分配金の活かし方も2種類あります。

  • 受取型
  • 再投資型

これは絶対に再投資型を選んでください。その分配金を株式投資に勝手に投資してくれます。しかも自分で分配金を受けとって再投資する方法もありますが、受け取り時に税金を20%取られます。ですので再投資型と比べてその20%分、資産形成スピードが落ちてしまいます。

これは自身で設定を気を付ければいい話なのですが、特に投資初心者を狙って毎月お小遣い感覚で分配金が貰えます!なんて勧められる商品があるのです。そのひどい商品が、毎月分配金を出す投資信託です。

先ほど分配金を受け取るときは税金が20%かかるといいました。つまり、毎月資産形成スピードが落ちていくのです。

しかも、この手の商品は運用結果に関わらず、分配金を出します。

つまり、下手すると投資家から預かったお金をそのまま投資家に返しているみたいなものです。自分の足食べて生き残るタコみたいだから、タコ足配当とかいいますけど。それタコに失礼じゃんねってくらいゴミ商品です。

投資信託は分配金を貰わず資産を早期に形成することが大切です。

出口戦略を考える

しかしいくら投資信託で資産を形成しても、売却しないと現金ではないので使えません。資産を早期に形成したあとの売却タイミングについても考える必要があります。

  1. リタイア後、資産額の4%ずつ売却
  2. 病気・老後のために、ずっと持って置き備える
  3. 若くても、損失があっても必要になったら売る

理想は①ですね。老後健康であれば、定期的に取り崩して生活費の足しにします。4%という基準は、市場の成長率などを考えたときの元本割れが起こりにくくなる数値だそうです。

しかし、老後急にまとまった資金が必要になることもあるかと思います。そうしたときは、その分定額で売却しましょう。

また老後でなくても、例えば若いうちに企業するための資金が必要となれば、売却してオッケーです。結局若いのは今だけですからね。ここで資金がなくてチャンスを逃すほうが実際の損失は増えますよね。

ただし、浪費のために売却は避けましょうね。

ばっさー的補足

ここまで読んでじゃあ実際に投資信託を購入しようと思っているあなた、少し立ち止まって欲しいです。

初心者でも躓かないいい本なのですが、かといってこれを読んでこのまま投資をしたらヤケドすると思います。

この本のあとは、『はじめての人のための3000円投資生活』『お金は寝かせて増やしなさい』などのインデックス投資専門の本を1冊読むべきです。

『はじめての人のための3000円投資生活』では、具体的な銘柄選定のやり方や月の積立金額など、より深いところを解説してあります。

私も書評記事を書いておりますので、参考にしてみてください。

『お金は寝かせて増やしなさい』では、マンガ形式でインデックスファンドを長期保有をする意味を学ぶことができます。

リーマンショックでも根気強く投資を続けた結果など、狼狽してはいけない理由をしっかり学んでください。

あとは、これは最初から気にすることではないと思いますが、『ライフサイクル投資術』や、私が債券インデックスファンドを持っていて感じたことです。

若いうちはリスク資産比重が多くても大丈夫です。むしろ債券のインデックスファンド運用しても仕事しないです。(2020年8月の運用実績の振り返りで感じました。参考までに。)

『ライフサイクル投資術』を超簡単ざっくり解説しますと、結局将来は年金もらえるし、退職金とかもらいますよね。それって人生長期でみたら債券みたいなもんじゃない?だからその額含めて、長期目線でポートフォリオ組んだら、働き盛りはリスク資産多めでも大丈夫っしょ!っていう本です(超エクストリーム解説)。今度ブログ記事書きます。

レバレッジ投資(元手より大きい金額を動かす投資。信用取引とか。)とか書いてありますけど、そこは手放しで推奨はできないですね。でも確かに老後資金とか不安で積立するなら、長期目線でポートフォリオ組まないと意味ないよなと。

まだ投資始めていないひとは先にインデックス投資本を読むべきです。この本は参考までって感じです。

※ここまでいろいろ書いていますけど、投資は自己責任です。いろいろ考えながら、君だけの最強のポートフォリオをつくろう!

この本が他のマネーリテラシー本と違うところ

さんざん投資のことについて書いてきましたが、実はこの本のすごいところは2点あります。

  • お金の使い方について解説がある
  • 結局一番は人的資本が大切

解説していきます。

お金の使い方

  • 持ち家か賃貸か?
  • 戸建てかマンションか?
  • 医療保険・生命保険はいるのか?

何故かどことなくライオンが頭に浮かんでくる内容ですね。

絶対にいらないとか絶対にいるの視点ではなく、どうして入るのか、どうして入らないのかを考えさせられました。

私はもともと保険は入っていないですが、勉強せず入らないのとは大違いです。比較しているうちに面倒になってどれも入らなかったので偉そうなこというなって感じですけど。まあ結果的に良かったけど。

また、勉強せず入ってしまったかたも、保険を見直すキッカケになるのではないでしょうか。

通常のマネーリテラシー本は「お金の使い方」のみにフォーカスし、支出に関してはほとんど記述がないものが多いような気がします。あっても、「消費・浪費・投資」の文言くらいなのでは(適当)

この点、『難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!』では、投資のみならず、支出の見直しで間接的にお金を増やす方法を説いているのはかなり初心者向きですよね。

結局一番は人的資本が大切

これすごくない?????

昨今の投資本は、「高配当投資でFIRE!」「米国株投資で誰でも稼げる!」とかそんなんばっかりですよね。

もちろんFIREを目指す生き方もアリですけど、まずその種銭はどうやって生むんですか?

まずは稼がないと。今の仕事ができるようにならないと。今後、会社員辞めたいならビジネススキル磨かないと。というかまず働くためには、まずは健康でいないと。

だから、自己投資もしないといけないですよね。

昨今の白熱したFIREブームに踊る人々には、ぜひ一度冷静になって、自分を見つめていただきたい。そんな人にこそ、山崎さんのこの本を手に取っていただきたい。

まあそりゃ私もFIREしたいよ!!!!!でもまだすぐにはできないから!!!!仕事も投資も頑張らなきゃだ!!!!!!

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回は、山崎元さんの『難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!』を読んだ内容を踏まえて、

  • 現金預金・国債(低リスクな金融資産運用)
  • 投資信託(預金や国債よりはリスクのある金融資産運用)
  • 投資信託の特徴
  • 投資信託を始める際にオススメの本(ばっさー的補足参照)
  • 『難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!』のいいところ

を解説していきました。

また、ほかにもマネーリテラシーを高める本を書評、解説しておりますので気になった方はぜひ読んでみてください!

今回の記事はここまで!

また次回の記事もよろしくお願いします!

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