こんにちは!ばっさー(@basa_228)と申します。
今回は今月読んだ本について、プチ書評を加えながら紹介していきます。
今月読んだ本はこちらです。いやまだ今月あるけどね。報告フォーマットを時間あるときに作りたかったんです。読んだ本増えたら来月分に回すか追記します。
早速レビューしていきます。
※本記事は私が読書メーターに投稿した内容より引用・改変しております。
メモの魔力
今更ながら読みました。
ひとことで言うならメモに関する対する「姿勢」の指南書です。
- 価値や取り方
- 抽象化の方法
- 自己分析の方法
- 夢を叶える方法
と大半がノウハウについて書かれているのにも関わらず、前田さんは「メモに対する姿勢が大事」「メモを習慣化することが大事」と述べています。
そのためには 「メモができる環境を整える」 「ひたすらメモを取る」ことを意識し、 また軽い気持ちでメモを取り、細かい間違いや型については気にしないことを推奨しています。
本著では、思考を紙に書きだし、抽象化して、ほかに転用できないか?ということを考えさせる本になります。
自分とはどういった人間でどういった成長をしてきたのか。
自分を自己分析することで、本当にやりたいことや夢を叶える一助になるのではないかと思います。
私も空いた時間で自己分析をちまちまとやっております。笑
オペレーションZ
私が唯一ほぼ全作品を読んでいるのは真山仁さんの作品くらいなのでは、というくらい好きな作家さんです。ハゲタカをたまたま読んだらドハマりしました。
今回はデフォルトの危機に瀕した日本を描いています。
総理大臣の江島は極秘組織「オペレーションZ」を発足し、歳出半減を掲げる。
100兆円の歳出のうち、24兆円は国債の償還費用と支払利息。実質75兆円から50兆円を削減する。
そこで出た案は、「社会保障関係費と地方交付税交付金をゼロにすること」だった。
そのプロジェクトチームの一員に選ばれた主人公、財務省職員・周防篤志。
歳出を削ろうとする傍ら、シングルマザーの自殺、地方自治体の苦悩など、やはり一筋縄にはいきません。
果たして、本プロジェクトの命運やいかに。
ほかの真山作品にも言えることですが、描写がリアルすぎる。 元ジャーナリストの取材力と調査力すごすぎ。
外交は流石に誇張して派手に書いていると思うけど。てかそうであってほしい
フィクションを読んでいるのに、なぜか今後の日本について考えてしまう。不思議な気持ちになります。
お金の減らし方
『すべてがFになる』の作者の森博嗣さんの本です。
森さんの本は初めて読みます。読書ブロガーとしてどうなんだ
お金は本当に欲しいものに対して、楽しく使うべきだと述べており、他のマネー本に比べると着眼点が面白いです。
節約だ!とか投資しなさい!貯金しなさい!って本は多いですからね。
というかあまのじゃくだからお金の増やし方について本書いてください!って言われてこの本書く人、面白すぎるでしょ。
ただ、本当に欲しいものを買う=そうでないものは買わないということで、支出はしっかり管理される、と考えれば、間接的には「お金の増やし方」に繋がっているのかもしれませんね。
逆に「お金の増やし方」と直接謳っているものは、なぜその方法を大衆に教えるのか(すでに稼げていない、そのセミナーこそ稼ぐ方法など)、内容を吟味する必要があると警鐘を鳴らしています。
note値段つり上げ販売マンのほとんどはこれやね。知らんけど。最近話題なのはSNS運用とかの高額コンサルとかやね。つーかSNSのフォロワー増やしてどうするのかわからんまま騙されるほうにも問題あるけど。あんなゴミに金払うのはお金を減らしたい人以外ダメやで。ってことも本を読めば学べるよ。note買う前に本を読め。出版社のチェックが入っているし、高くても2000円とかやぞ。
結局1番安心してお金を増やせるのは労働というのは納得。
投資をしているし、投資をすべきと考えている私でも、やっぱり本業で安定した収入を持っているからやっているのであって。副業も同様だと思う今日この頃。
変身
これは非常に好みが分かれそう。私は面白いと思いました。
変身については個別記事もありますのでよかったら読んでみてくださいね。
ある日突然に自分に不合理な事実が降りかかったら。
周囲の人間はどうなるのか。
そしてなにより、幸せとは何なのか。
ケーキの切れない非行少年たち
大学1年のときに、犯罪学に関するゼミで多少少年法に触れた程度のトピック。非行少年のことなんて、ぶっちゃけ普段考えませんよね。
ただ、個人的には、知っておいて損はない内容だったと感じました。
なぜ非行少年は非行少年となりえたのだろうか。
多くの非行少年は学習が苦手というが、果たしてそれだけだろうか。
彼らは認知機能を中心に、何かしら問題を抱えていることが多い。 その問題が、周囲の状況を読むことを難しくし、また劣等感を生む。 そうした子どもたちは、悪目立ちすることで承認欲求を満たすこととなる。
非行少年に対する根本的な解決ではなく「対処療法」しか行われていないこと、非行少年に何らかの問題があることに捕まってからでしか気づけない現状。
あまり気にしたことはなかったが、考えさせられる1冊でした。
マクベス
伊坂幸太郎さんの「あるキング」を読んだのがきっかけで読みました。
「あるキング」自体も当然面白かったのですが、こちらも面白い。
マクベスが3人の魔女にそそのかされ、王の座を力づくで奪う。
王の座は、あるふたつの条件が成り立たなければ揺らぐことはない。
しかしながら、王の座を揺るがす予言は次第に現実と化していく・・・。
そんなマクベスの盛者必衰・勧善懲悪ストーリーは、現代にもきっと役に立つに違いない。
あるキング
3月に読んだ本なのですが、さきほどの「マクベス」に関連しているのであげちゃいます。
久しぶりの伊坂幸太郎作品。 たぶん4,5冊くらいしか読んでないと思う。
そんな私でも、伊坂幸太郎ってこんな小説書くの?と違和感を覚えた。いい意味で。
にわかながら、複数の主人公軸や時間軸で話が動き、最終的にラストですべて伏線を回収するイメージがあったので、だいぶ印象が違う。
『マクベス』を知らずに読んだが楽しめた。 むしろここから『マクベス』に戻ってみた。
「フェアはファウル、ファウルはフェア」 事実の捉え方は、置かれた状況で異なるのかもしれない。不思議な本だが、どことなくすっきりする本だった。
個人的には、同じ作者の登場人物が、別の作品にも出てくるのがすごい好きなんですよね。たくさん読んでいるからこそ気づける作者の特別なサービスみたいな感じがしません?
でもこうした古典ベースの作品は初めてで、『マクベス』を読んだらどう感じるんだろう?と知的好奇心を煽られ、ワクワクしてしまいました。
1冊の本をとび超えてほかの本とつながる喜びをぜひあなたも体験してみてくださいね。
って終えようとしたら、なんか完全版とやらがあるらしい。
- 群像劇の手法で王を描いた雑誌版
- シェイクスピアを軸に寓話的色彩を強めた単行本版
- 伊坂ユーモアたっぷりの文庫版 を収録。
私が読んだのは③の文庫版ですかね。上のやつです。
機会があれば完全版も読んでみようかな・・・。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今月読んだ本を改めてまとめますと、
気になる本がありましたら一度手に取ってみてくださいね。
今回の記事はここまで!
また次回の記事もよろしくお願いします!