書評

【読書を自らの糧にする】ショーペンハウアー『読書について』【書評】

こんにちは!

ばっさー(@basa_228)と申します。

今回は、ショーペンハウアー『読書について』(翻訳:鈴木 芳子)について書評していきます。

本書のポイントは3つです。

  1. 自分で思考する
  2. 良書を読め
  3. 悪書の見分け方

具体的に見ていきましょう。

自分で思考する

経営者や偉い人って本をたくさん読んでいるイメージありますよね。

私も最初はインターンに参加した会社の部長に「大学生のうちにたくさん本を読んでおいたほうがいい。なぜなら文章力があがるからね」と言われて、読書をするようになりました。

でも当然本を読んだだけでは文章力はあがりませんでした。

なぜなら、ただ読みっぱなしだったからです。

ちゃんと、この文章では何が伝えたいのか、なぜこういった言葉を使っているのかまで考えず、字面を追っているだけじゃ何も変わりませんよね。

私はこの『読書について』の冒頭が次の文章から始まっているのが流石だと感じました。

「どんなにたくさんあっても整理されていない蔵書より、ほどよい冊数で、きちんと整理されている蔵書のほうが、ずっと役に立つ。同じことが知識についてもいえる。いかに大量にかき集めても、自分の頭で考えずに鵜吞みにした知識より、量はずっと少なくとも、じっくり考え抜いた知識のほうが、はるかに価値がある。」

また「読書は自分で考えることの代わりにしかならない」

これも感銘を受けました。

あくまで、読書というのは補助装置でしかないのです。

結局ビジネス書や自己啓発書を読んで行動が変わらなければ、読んだ意味がないですよね。

私はこうしたブログを書き始めるまでは、ただ本を読んでいるだけでしたが、こうしてアウトプットの場を設けると、自然と「本から何を得るか、その得たものをどう構造化するか」など、考えられるようになりました。

良書を読め

良書を読むためには3つ心がけるべきポイントがあります。

  1. 悪書を読まない
  2. 古典にあたる
  3. 繰り返し読む

悪書を読まない

良書を読むための条件は、悪書を読まないことです。

悪書は読者から、本来なら良書とその高尚な目的に向けられるべき時間と金と注意力をうばいとるからです。

これは当たり前のようで、意外と難しいかもしれません。

特に「この本面白くない」「言い回しが無駄に難しい」などと思っても「せっかく買ったからとりあえず読もう」とダラダラ読み進めてしまうこと、ありませんか?

お金は戻ってこないにしても、時間と注意力を奪い取られないためにも、悪書をつかんだ際の損切りはしっかりしていきましょう。

古典にあたる

私もビジネス書をよく読む身としては、とても耳が痛い言葉です。

色々なビジネス本・自己啓発書を読んでいると、結局『あれ、この本とこの本、根本の言っていること同じじゃない?』と感じることがあると思います。

それは、「例外的人物の十分に熟考した言説をいじくり回して、せっせと自己流に改悪する。」という文からもわかる通り、歴史的偉人の名著の内容を、解釈し、焼き直した本が世に出回っていたということです。

そういった本がショーペンハウアーの生きている時代にもあったと思うと、資本主義社会が発達した今、その傾向が強まるのも納得です。

もちろん、すべての本がそうだとは私は思いませんし、絶対悪とは思いません。

古典の解釈の難しいエッセンスを、著者が現代に適応する方法として与えてくれる本も多くあります。

しかしながら、すべてそれを鵜呑みにするのではなく、あくまで古典から解釈した1つの方法と考え、自らで再度古典にあたり、得たエッセンスに対して思考し、自分の行動につなげていくことが大切だと考えました。

繰り返し読む

読書っていかに本を読んだか、様々な知見を得ているか、といった部分に焦点が当てられがちですよね。私もいろいろな本を読むのが好きなので気持ちはわからなくもないのですけど。

「反復は勉学の母である」とショーペンハウアーは主張します。

良書を繰り返し読むことのメリットは、理解がより深まるのはもちろんのこと、本筋を理解していることでさらなる枝葉の細かい部分に対しても正しく理解できるからです。

悪書の見分け方

  • やけにことばの修飾が多い本
  • 構造が回りくどい本

こういった本には要注意です。

なぜなら、こういった本の著者は、自分の考えをそのまま書いたとすると、大したものに見えないと認識しているからと主張します。

そのまま素直に書けば、同じレベルにいる人々にとってためになるような本になるのに、回りくどく叙述し、深く考えているかのように見せかけているのだとまで言っています。

(これでも結構マイルドな表現に直しました。ショーペンハウアー、読書過激派すぎでは)

まとめ

本書で1番重要なのは、やはり「自分の頭で考える」ことだと感じました。

他者の考え、教えを受け取れるからこそ、それを能動的にどう活かすかをしっかり認識し、自身の知識を増やしつつ体系立てていくことで、はじめて今後に役立てることができると、改めて自身の読書の姿勢を見直すきっかけとなりました。

今回の記事はここまで!

また次回の記事もよろしくお願いします!

ABOUT ME
ばっさー
本業とブログ運営、投資の3本柱で会社に依存せず生きていきたい人。 25歳。ブログ記事はサラリーマンにオススメのアイテムや、読んだ本の書評、投資の月次報告がメインです。